予防歯科
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◎ 予防歯科とは
口の中を科学して、病気になってからの対処としての治療ではなく、病気にならないための日々のケアとチェックが予防歯科です。
予防歯科は通常の治療の中に組み込まれているものではなく、明確なプログラムに沿って進められる総合的な診療です。
健康な歯をいつまでも! 治療によって健康になった歯を長期間維持できるように!ぜひ、当院の予防歯科をご利用ください。
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◎ 当院の予防歯科プログラム
当院の予防歯科は次のプログラムから構成されています。
●カウンセリング
お悩みやご希望をヒヤリング。
●検査
口内撮影、レントゲン、唾液検査により歯の健康状態を調べます。
●虫歯や歯周病などの病気の治療
虫歯や歯周病などの病気が発見された場合は治療を行います。
●クリーニング(PMTC)
Professional Mechanical Tooth Cleaning。ハミガキで落とすことができない汚れであるバイオフィルム(細菌の集合体)を専用の機器を使用して集中的に磨き落とすプロフェッショナルクリーニングです。バイオフィルムを定期的に磨き落とすことは、虫歯や歯周病の予防に大きな効果があります。
●フッ素加工
歯のフッ素コーティングを行います。
●デンタルドラッグデリバリーシステム(3DS)
Dental Drug Delivery System。歯の表面の除菌治療です。
次のような流れで行います。
●キュレッタージ
ポケット(歯と歯肉のすきま)の汚れや菌を薬液で洗浄します。
●ケア方法の指導
正しいブラッシングや生活習慣について指導します。
●定期検査
歯の健康状態を検査し、状況に合わせた対処を行い指導内容に反映させます。
なお、歯の状況により、行わない項目もあります。
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◎ 予防歯科の効果
この予防歯科プログラムの実行により、
・虫歯、歯周病の予防
・口臭の予防
・ホワイトニングにより自然な白さと輝きを取り戻す
・歯質の強化(病気になりにくい歯づくり)
の各効果が期待されます。
健康で強い歯を作ることで、歯の病気を予防しましょう。
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◎ 予防歯科知識ベース
●なぜ虫歯になるのか?
歯、食べ物、細菌、時間の4つの要素がそろうと虫歯になります。
口の中にいる数ある細菌のうち、特に、ミュータンス菌と呼ばれる細菌が糖を分解して酸を作り出し、その酸により歯のエナメル質が溶かされます。しかし、溶かされたエナメル質や石灰質は、唾液に含まれるフッ素やカルシウムにより修復が行われているのです。
この、破壊と修復のバランスが破壊に傾いたときに虫歯となります。
バランスが傾く一番の原因が、酸の量が増えたり、濃度が高くなったりすることで、その原因を作っているのが歯の溝や、歯と歯の間にたまった歯垢です。食後に歯磨きはもちろん大切ですが、その歯磨きが正しい方法で行われているかどうかが重要なポイントです。正しい歯磨きで歯垢のたまりをある程度は防ぐことができます。
また、バランスが傾く原因にドライマウスがあります。唾液の分泌量の低下により殺菌力が低下すると共に、歯の修復能力も低下してしまい、酸による破壊が進行します。ドライマウスはストレスや不規則な食生活、薬物の副作用が原因とされており、医師の指導の下、適切な治療が必要です。
●お母さんから虫歯菌が移る
虫歯は細菌、特にミュータンス菌の感染によって起こる感染症の一種です。
無菌状態で育てられた実験動物に、いくらお砂糖の入っている食べ物を与えても虫歯は出来ませんし、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中を調べてもミュータンス菌は見つかりません。
では、どうして虫歯になってしまうのでしょう?
それは、特に生後19ヶ月~36ヶ月の間に、家族の誰か、主にお母さんから赤ちゃんの口の中にミュータンス菌が感染してしまうからです。
それでは、どうしたら感染させずにすむのでしょうか?
残念なことに、現在は、ミュータンス菌を恒久的に殺菌したり、抗体を作るためのワクチンは開発されていませんので、まずは、お母さんや家族の方の口の中のミュータンス菌の数を減らし、口移しで食べ物を与えないなど、感染を防ぐ努力をしましょう。
しかし、これまでの生活の慣例を急に改めることはとても難しいものです。赤ちゃんが生後3,4ヶ月~24ヶ月の間は、接触する家族がキシリトール入りのガムを毎日噛んだ場合、赤ちゃんへの感染率は著しく低くなるという報告もありますので、できることころから行うのもよいでしょう。
●フッ素の効果
フッ素は歯に対して次の効果があるといわれています。
・再石灰化の促進作用
・耐酸性の向上
・殺菌効果
・一部のフッ素化合物は知覚過敏や歯周病菌にも効果的
●キシリトールについて
キシリトールは、虫歯を発生させないすばらしい甘味料です。
また、一部の発表ではキシリトールはミュータンス菌の殺菌効果や、再石灰化を促進するともありますが、これらには諸説があります。
当院では安全性を第一に、それらの効果確認しながら利用をお勧めしています。
●口呼吸と虫歯の深い関係
口から空気を吸って口から吐く呼吸を口呼吸(こうこきゅう)と言います。
いつも鼻が詰まっている人やいつも口を開けている人、唇が渇きやすい人、ノドが渇きやすい人、歯茎の色が悪い人、前歯に汚れやがつきやすい人、虫歯が出来てきた人、前歯の表面の一部が白い人や生臭い口臭がある人は口呼吸の疑いがありあります。
なぜ口呼吸がいけないのでしょうか?
空気中にはほこりや細菌やウィルスや花粉など体に有害なものが含まれていることがあります。
鼻呼吸(びこきゅう)では、鼻毛や、鼻の奥くにある繊毛により汚れた空気をある程度浄化して体に取り入れる機能がありますが、口呼吸では汚れた空気がノドを通り、直接肺に入ります。
この時、ノドにあるリンパ組織が直接ダメージを受け、限度を超えると慢性的な細菌感染状態となり、体全体の免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなったり、喘息、アレルギー、アトピーなどが起こる引き金になることもあると言われています。
また、口呼吸をしていると、片方だけで物を噛む「片がみ」や横向き寝を促し、姿勢や骨格のユガミまで連鎖するとの報告もあります。
そして、歯にも重大なリスクとなります。
虫歯、歯周病は口の中の細菌(常在菌)が原因ですが、健康な人の場合、唾液による自浄作用、緩衝作用などがあり、細菌の活動が抑制されます。また、唾液により再石灰化が起こり、酸により痛んだ歯の修復が行われます。
しかし、口呼吸の場合、唾液が分泌されてもすぐに乾いてしまうため、細菌の活動などが抑制しきれなくなったり、再石灰化の機能も弱くなったりして虫歯や歯周病を進行させてしまいます。
加齢と共に口呼吸になることもありますが、子供のころから口呼吸をしないように習慣づけるとともに、口呼吸になってしまう場合にはその要因を特定し治療を受けることが重要です。